『ベジタリアンの文化誌』晶文社 1988年2月初版 
中公文庫 中央公論新社 2002年11月初版                  

『ベジタリアンの文化誌』   vege04                            

ベジタリアンにはどのような意味があるのだろうか、ということを西洋のベジタリ アンだった歴史上の人物の思想と実践とでみてみます。西洋では何と紀元前8世紀のヘシオドスや5世紀のピタゴラスから、非肉食の思想が広められていたのです。そして数世紀の間の歴史的著名人がことごとくベジタリアンになりました。現代、まさに今日の問題に呼応していることに驚かされます。風の谷のナウシカやよだかの星や、 ルイザ・メイ・オルコット、現代のミュージシャンたち、ジョン・レノン、ポール&リンダ・マッカートニーら。そして「子どもとベジタリアニズム」についても触れてい ます。晶文社版でまだお読みでない方、そしてお読みくださった方も、中央公論社で新しく改訂しました文庫版をぜひお読みください。

目次から
肉を食べないという生き方  肉食が男と女の「神話」を生ん だ 動物を愛すること、食べること 食物と生命のリンク 土に生きたベジタリアン 食べ物が社会を変える  
ガイア母さん、死なないで 子どもとベジタリアニズム

本書は西洋・アジアでの「ベジタリアニズム」の起源を、現代日本の一般書で採り上げたテーマとして多大な評価を戴きました。

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新聞各紙: 京都新聞読読書覽1988.3.7 /毎日新聞読書欄 .3.28/朝日新聞読書欄 4.18/
この記事により日本全国各地の新聞に配信されました。

朝日ジャーナルBOOKS 評者・槌田 劭(自然科学者) 4.22 /週間現代4.23号ライブラリー 評者・山口玲子 (ニュース・キャスター)/ 飜訳の世界誌 書評日記「ヴェジタリアンのスタンス」評者・松枝 到(文化史・美術史家)/ NiLd誌 6月号「読書・心のvitamin』評者・美里美寿々(ニュース・キャスター)/週刊読書人8.29 評者・福井美津子
全国婦人新聞 「ほん・本・ほん」/ 毎日新聞「ほんの周辺」/毎日新聞 インタビュー「野菜の中の思索家」文・安東美佐子7.1
NHKテレビ2チャンネルの本の紹介番組では、作家・松本侑子さんが原本と、『ベジタリアン ライフノート』(文化出版局刊)の2冊をご丁寧にご紹介下さいました。

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> 『ベジタリアンの文化誌』は、2004年、 韓国語に翻訳出版されました。訳者はソウルに住む、孫聖愛さんです。今韓国では、ベジタリアンが増え、有機栽培・無農薬食品のお店も増えている そうです。



肉食とい う性の政治学 ーーフェミニズム・ベジタリアニズム批評』 A5版 311頁 新宿書房 1994年5月初版
キャロル・アダムス著 鶴田 静訳           

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アメリカにショックを与えた本の翻訳書。フェミニズムとベジタリアニズムの密接 な関係を、驚くほどの論証で解き明かす。専門書だけれど、誰にも知ってほしい内容。
文学書からの引用も多い。原書の出版社による1989年度「女性学研究賞」受賞。
作家・落合恵子氏が書いて下さった紹介文が、カバーの裏面前後にあります。大変感動的なご高文です。
また私の「訳者あとがき」に、日本人女性作家の作品からの例として、松本侑子著『植物性恋愛』と『拒食症の明けない夜明け』、荒井素子著『グリーン・レクイエム』を挙げられたことは誇りとなりました。

 
目次から  第一部 肉食の父権的テキスト 1章〜4章/ 第二部ゼウスの腹の中から 第5章〜第7章/ 第三部 米を食べ 女達に信頼を 第8章〜9章 
エピローグ・父権的消費を不安定にする
書評より  讀賣新聞 読書 1994.7.12 「父権と支配制の象徴」評者・宮本美智子(作家)/朝日新聞書評欄「男性支配を肉食から見通す刺激的な試み」評者・中島梓
(作家) /日本経済新聞 読書日記「肉食・菜食は対立しない?」関沢秀彦 (博報堂生活総合研究所長代理)1994.6.19


著者アダムスさんと私は、アメリカで行われた「動物のための同盟 全年次大会米 1991年度」のスピーカーとしてお会いした。硬直な感じの本書からの印象とは違い、お子さんと一緒の優しい、逞しい女性だった。
日本図書館協会選定図書  第2044回 平成6年6月15日選定 社団法人日本図書館協会


『ベジタリ アンの世界 肉食を超えた人々 人文書院 1997年10月初版
四六版上製 341頁 

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20年間研究を続けてきた成果の本。本書は、西洋のベジタリアンを、歴史と倫理、社会と個人の領域から展望した日本でただ一冊の書。本書の資料集めのために、私はイギリスのブリティッシュ・ライブラリー、NY市立図書館、ハーバード大学図書館、イタリアのダ・ビンチ、ロシアのトルストイの住居、など、穂書に登場する人物の生きた場所とその関連の場所を巡り歩き、その他も含めて35カ国の国々を訪ねました。

目次から   1.知と聖の饗宴 2「最後の晩餐」の献立は?(ダ・ビンチ)3. 男の美食・女の菜食(ルソー、シモーヌ・ヴェイユ)4.詩と革命とベジタリアニズム(シェリー、ジョン・レノン) 5. 人間と動物の解放者たち(オルコット、ソロー)  6.肉を食べない肉食獣(ワーグナー、ニーチェ)7.レストラン総統亭 (ワーグナー・ヒットラー) 8.良い人生へのファースト・ステップ(トルストイ) 9.美学としての反動物虐待(リンダ&ポール・マッカートニー)10.インドの母なるもの(ガンジー・タゴール) 11.田園に夢見る黄金時代(アブトン・シンクレア・マドンナ) 文献と謝辞.。  登場人物はその他多数の歴史上の人物。

書評・紹介 日付け順(1997.11月より1988年) 朝日新聞 読書 編集部から /京都新聞 読書/「現代」講談社 立ち読み /「ダカーポ」マガジンハウス BOOKS/ 東京新聞 読書 新刊抄/西日本新聞 新刊から/ 読売新聞 読書 / 図書新聞 97.12.6 「俗流因果論を超えてーベジタリアニズムと食についての考察』加藤哲夫(評論家)には、紙面の半分に渡り、「思想・学術」覽に、拙著の他書を加えて詳細な論評を戴きました。/「清流」誌 睦月の読書室/ 日本経済新聞(夕刊) 「一味違う食の本」その他
東京大学 社会科学研究所の英文機関誌で紹介されました。
 
               
『ベジタリ アン 宮沢賢治』四六版上製 272頁 晶文社 初版1999年11月
『宮沢賢治の菜食思想』『ベジタリアン宮沢賢治』の改稿・増補・改訂版です。晶文社 初版2013年6月。 賢治自身の筆になる図版が豊富に掲載されています。
    賢治の菜食思想


宮沢賢治はベジタリアンだった。地球とそこに生きるすべての生き物への愛を貫い たベジタリアンだった。 「菜食はみんなの心を平和にし互に正しく愛し合うことができるのです。」(ビヂテリアン大祭)ベジタリアンの賢治は、トマト、カリフラワー、アスパラガ ス、レタスなどの、そのころはまだ新しい西洋野菜を栽培して食べていた。「よだかの星」「なめとこ山の熊」「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」などの物 語では、動物の命の尊さと、人間が他の命を奪って食べることの「かなしさ」を描いている。本書は、賢治の菜食を通して、また同時代の多数のベジタリ アンを通して、二十一世紀に通底する生き方を探る。
カバー写真、およびモノクロ写真8枚挿入。写真はレビンソン撮影のピンホール写真    晶文社:
http://www.shobunsha.co.jp

『宮沢賢治の菜食思想』書評 「いのちと暮らしを見直す」柴田勝茂(作家) 産経新聞/「宇宙的想像力の源」大日方公男 東京新聞/ 幅允孝(作家) Richer 8月号 book/ 小林照幸(ノンフィクション作家)サンデー毎日/「サライ」誌/「考えさせる食の原点 命」行友弥 日本農業新聞/「なごみ」誌、淡交社/「賢治が目指した本当の豊かさとは」クーヨン誌(クレヨンハウス)/北海道新聞/「母の友」(福音館書店)/新聞赤旗 「浮きあがる多面体の生命」中野由貴(宮沢賢治学会会員) /「自著を語る」東京新聞 /産経ニュース [ライフ]書評「いのちと暮らしを見直す」他多数(全て2013年評) 世田谷文学館: 企画展 没後80年「宮沢賢治・詩と絵の宇宙ー雨ニモマケズの心」展に本書を展示し、販売をしていただきました。